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犬や猫は個体差があるものの生後半年から1歳弱くらいで初回の発情を迎えます。家庭内で飼育されている犬や猫は発情時に大きなストレスを感じているとされています。
犬や猫を飼育されているほとんどの飼い主さんが一度は避妊手術や去勢手術の話題をされたことがあるのではないでしょうか。今回は避妊、去勢手術のメリット、デメリットについて説明をします。避妊去勢手術を行う時期ですが、生後6−8ヵ月頃を目安にしています。
この時期ですとある程度体も大きくなっており、発情前の子が多いので、いくつかの性ホルモンが関係する病気の予防に効果があると言われているからです。もちろん、その時期を過ぎていても手術は可能です。気になられる方は一度ご相談ください。 -
狂犬病のワクチンやフィラリア予防の時期になると、歯の相談を受ける機会が多くなります。室内で飼育される動物が増えたため、動物たちの口の中の様子や、口臭が気になる飼い主さんが増えたこともあると思います。
歯の病気というと虫歯を思い浮かべられるかもしれません。しかし、犬や猫には人と同じような虫歯はほとんどないと言われています。その理由として、人と違い犬や猫の口の中では虫歯の原因となる菌があまり存在しないためだとされています。犬や猫は虫歯にはなりにくいのですが、歯石が歯の根元や歯肉ポケット内に沈着して行き炎症を起こしていきます。歯石は菌の塊なので、場合によってはその菌が全身に影響を及ぼすこともあります。
歯石が付いて炎症を起こした場合、全身麻酔での処置が必要になります。全身麻酔はリスクがあるため、処置の前に血液検査やレントゲン検査を行い、実施が可能かどうかを判断します。
歯科処置の流れですが、まず超音波スケーラーを用いて歯の表面に付いた歯石を取り除いて行きます。その後、歯と歯茎の間の歯周ポケットの状態を確認して行きます。目に見える歯石の除去だけではなく、歯科処置の重要なポイントとして歯周ポケット内の治療があげられます。歯周ポケットの深さを測り、内部の歯石や悪くなった歯肉も除去します。この時に抜歯が必要だと判断すれば抜歯も行います。
最後に仕上げとして、再び歯石が付かないように歯の表面を研磨していきます。実は超音波スケーラーで歯石を取っただけの状態では見た目はキレイでも表面に細かい傷があり、歯石が付きやすい状態になっているのです。ポリッシャーという機械と特殊な研磨剤を使って歯を磨き、表面に歯石が付きにくくして終了です。
歯科処置後の口のケアも重要です。今までと同じ生活だとまた同じように歯石が付いて処置が必要になります。まずは口をさわることができるように、きちんと段階を踏んで慣らしていくことが大切です。